こんにちは、ニイサです。
今日は、ニュースでよく聞く「北朝鮮(きたちょうせん)」という国についてお話ししようと思います。
みんなは、北朝鮮という国にどんなイメージを持っていますか?
「ミサイルを撃っている国」「怖い国」というイメージがあるかもしれません。
実は、北朝鮮は日本のすぐ隣にあるのに、日本や、その南にある韓国(かんこく)に比べて、とても「貧しい国(まずしいくに)」と言われています。
同じような場所にあるのに、どうしてこんなに暮らしが違うんでしょうか?
「お金がない」だけじゃない、もっと深い理由があります。
今日は、その理由を5つのポイントに分けて、小学生のみんなにも伝わるように、わかりやすく解説していきます。
理由①:「鎖国(さこく)」をしているから(貿易がない)
まず最初の大きな理由は、「自分たちの力だけで生きていく!」と決めて、国のドアを閉めてしまったからです。

🏝 たとえ話:無人島のサバイバル
想像してみてください。
あるクラスに、30人の生徒がいます。みんなで無人島で暮らすことになりました。
Aくんのグループ(日本や韓国など):
「僕は魚を釣るのが得意!」「私は料理が得意!」「僕は家を作るのがうまいよ!」
みんなが得意なことをして、苦手なことは他の人に頼みます。さらに、隣の島のグループとも、「魚をあげるから、その珍しいフルーツをちょうだい!」と交換(貿易)をします。
→ 結果: おいしいご飯も食べられるし、生活がどんどん便利になります。
Bくんのグループ(北朝鮮):
リーダーのBくんが言いました。「隣の島の奴らとは口をきくな! 全部自分たちだけでやるんだ!」
Bくんたちは、魚を釣る道具も、服も、薬も、全部自分たちだけで作らなければなりません。でも、自分たちだけだと新しい技術も入ってこないし、材料も足りません。
→ 結果: 道具はボロボロ、服もボロボロ。生活は全然よくなりません。
北朝鮮はこれを国レベルでやっています。「チュチェ思想(しそう)」と言って、「自分たちだけでやる!」という考え方を大事にしすぎた結果、外国から安くて良いものを買ったり、自分たちの作ったものを高く売ったりするチャンスを逃してしまったんですね。
理由②:お金を「軍隊」に使いすぎているから
2つ目の理由は、国のお金の使い方です。
国の予算(使えるお金)には限りがあります。日本などの普通の国は、国民が安心して暮らせるように、道路を直したり、病院を作ったり、学校を良くすることにお金を使います。
でも、北朝鮮は違います。

⚔️ たとえ話:お腹が空いているのに「剣」を買うお父さん
ある家に、お父さんと子供たちが住んでいます。
この家はとても貧乏で、今日のご飯を買うお金もありません。子供たちは「お腹すいたよ~」と泣いています。
ところが、お父さんはなけなしのお金を持って買い物に行き、なんと「ピカピカの高い剣(つるぎ)」を買って帰ってきました。
子供たち:「お父さん、ご飯は?」
お父さん:「うるさい! 隣の家が攻めてくるかもしれないから、この強い剣が必要なんだ! ご飯は我慢しろ!」
どう思いますか?
「まずはご飯を買おうよ!」って思いますよね。
北朝鮮では、これを「先軍政治(せんぐんせいじ)」と呼びます。「何よりも軍隊(ミサイルや核兵器)が一番大事!」という考え方です。
国民が食べるものに困っていても、莫大なお金をかけてミサイルを作っているため、人々の暮らしにお金が回ってこないのです。
理由③:競争がないから「やる気」が出ない
3つ目は、「頑張っても頑張らなくても同じ」という仕組みです。
日本のような国は「資本主義(しほんしゅぎ)」と言って、頑張って働いたり、良いアイデアを出したりした人がお金持ちになれます。
でも、北朝鮮は「社会主義(しゃかいしゅぎ)」という仕組みをとっていて、基本的には「みんな平等」を目指していました(実際は平等ではありませんが…)。

🏫 たとえ話:全員「50点」のテスト
みんなの学校で、こんなルールができたらどうしますか?
先生:「次のテスト、どんなに勉強して100点を取っても、全然勉強しなくて0点を取っても、通知表には全員『50点』と書きます。そして、ご褒美のお菓子も全員同じ数だけ配ります。」
もし、僕がこのクラスにいたら、こう思うでしょう。
「えっ? じゃあ勉強するだけ損じゃん。遊んでたほうがいいや。」
みんながそう思って、誰も勉強(仕事)をしなくなりますよね。
北朝鮮の工場や畑では、これが起きてしまいました。
「頑張ってたくさんお米を作っても、全部国に取られて、戻ってくる量はサボっている人と一緒」なら、誰も必死に働かなくなります。
その結果、国全体の生産力が落ちてしまったのです。
理由④:エネルギーと道具が足りない
4つ目は、もっと現実的な問題。電気や機械がないことです。
農業や工場を動かすには、「電気」や「ガソリン」、そして「便利な機械(トラクターなど)」が必要です。
でも、北朝鮮にはそれらが決定的に足りていません。

🚜 たとえ話:手作業 vs ブルドーザー
広いグラウンドに穴を掘る競争をします。
- 日本のチーム: ブルドーザー(機械)を使って、1時間で終わらせました。
- 北朝鮮のチーム: 機械を動かすガソリンがないので、スコップを使って手作業で掘ります。1週間かかりました。
これでは勝負になりませんよね。
北朝鮮では、肥料(ひりょう)を作る工場を動かす電気も足りないし、畑を耕すトラクターを動かす燃料も足りません。
そのせいで、一生懸命畑を耕しても、少ししかお米が取れないのです。
さらに、北朝鮮は山が多くて寒いため、もともと農業をするのが難しい場所です。そこに「洪水」や「日照り」などの自然災害が重なると、あっという間に食べ物がなくなってしまいます。これを「飢饉(ききん)」と言います。
理由⑤:世界中から「お仕置き」されているから(経済制裁)
そして最後の理由。これは理由②とも関係しています。
北朝鮮が、国民の生活よりも「ミサイル」や「核実験(かくじっけん)」を優先して、周りの国を怖がらせているため、世界の国々(国連)から「経済制裁(けいざいせいさい)」という罰を受けています。

🚫 たとえ話:お店出入り禁止
乱暴なお客さんが、ナイフを振り回して商店街を歩いています。
商店街のみんなは怖がって、こう決めました。
「あの人には、お肉もお米も売らないことにしよう」
「あの人が作った野菜も、私たちは買わないようにしよう」
こうなると、その乱暴な人は、誰とも物の売り買いができなくなります。
北朝鮮は今、世界中からこれをされています。
「石炭などの資源を外国に売ってはいけない」
「北朝鮮に石油を売ってはいけない」
こういう厳しいルールがあるため、北朝鮮は外貨(外国のお金)を稼ぐことができず、ますます貧しくなってしまっているのです。
補足:「完全な鎖国ではなく、中国とは取引がある」「最近は闇市場など、少しずつ市場経済の要素もある」
まとめ:この先どうなるの?
ここまで、北朝鮮が貧しい5つの理由を私なりに解説してきました。
- 鎖国: ドアを閉めて、世界と協力していない。
- 軍事優先: ご飯よりも高い武器を買っている。
- やる気の低下: 頑張っても報われない仕組み。
- インフラ不足: 電気や機械がなくて効率が悪い。
- 制裁: 世界から仲間外れにされている。
これらが複雑に絡み合って、今の状況が生まれています。
一番かわいそうなのは、そこで暮らしている普通の人たちです。
生まれた場所が違うだけで、お腹いっぱいご飯が食べられなかったり、自由に夢を追いかけられなかったりするのは、とても悲しいことだと私は思います。
もし、北朝鮮が「ミサイルよりも、みんなの生活を大事にする!」と決めて、世界の国々と仲良く手を取り合うようになったら、きっと日本や韓国のように豊かな国になれるポテンシャル(可能性)はあるはずです。
遠い国の話ではなく、すぐ隣の国で起きていることとして、これからもニュースに関心を持ってみてくださいね。
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