こんにちは、ニイサです。
前回は「北朝鮮が貧しい理由」についてお話ししましたが、今回はもっと身近な「学校」がテーマです。
みんなは毎日学校に行って、国語や算数を勉強したり、休み時間にドッジボールをしたりしていますよね。
隣の国、北朝鮮の子供たちも学校には行きますが、その中身は日本の学校とはまるで別世界なんです。
「えっ、そんなことするの!?」という驚きの学校生活を、分かりやすく紹介します。
① 学校は「無料」だけど…?(タダより高いものはない)
まず、北朝鮮の学校の仕組みから見ていきましょう。
実は、北朝鮮も日本と同じで「義務教育(ぎむきょういく)」があります。しかも、幼稚園から高校まで12年間も授業料が無料なんです。
「えー!すごい!日本よりいいじゃん!」って思いましたか?
でも、ここには裏があります。

🎒 たとえ話:入場無料の遊園地
ある遊園地が「入場料0円!」と宣伝しています。
でも、中に入ると…。
- 「乗り物に乗るにはお金が必要です」
- 「トイレを使うにはお金が必要です」
- 「ベンチに座るにはお金が必要です」
- 「冬は寒いので、暖房用の薪(まき)を家から持ってきてください」
結局、ものすごくお金や苦労がかかりますよね。北朝鮮の学校もこれと同じです。
授業料は無料ですが、制服、教科書、ノート、そして学校の机や椅子の修理代、冬の暖房用の燃料などは、全部自分たちで用意しなければなりません。
お金がない家の子供は、これらが用意できずに学校に行けなくなってしまうこともあります。
② 勉強時間の半分は「リーダー」のこと!?
日本の小学校では「国語」「算数」「理科」「社会」などを勉強しますよね。
北朝鮮でも算数や理科は勉強しますが、一番大事にされている、とても変わった授業があります。
それは、「キム一家(いっか)の歴史」の勉強です。

🖼️ たとえ話:校長先生のファンクラブ授業
もし、みんなの学校の時間割がこんな感じだったらどうしますか?
- 1時間目: 校長先生の子供時代のすごさを学ぶ
- 2時間目: 校長先生のお父さんの武勇伝(ぶゆうでん)を学ぶ
- 3時間目: 校長先生のお爺ちゃんの偉大さを学ぶ
- 4時間目: 算数
「どんだけ校長先生のこと好きなの!?」って思いますよね。
北朝鮮の学校では、今のリーダーである金正恩(キム・ジョンウン)さんや、お父さん、おじいさんのことを、「神様」のように素晴らしい人だと教え込まれます。
- 「リーダーは3歳で銃(じゅう)を撃った」
- 「リーダーが石を投げたら敵の船が沈んだ」
こんな、ちょっと信じられないような伝説を、真面目に暗記しなければなりません。もしテストで間違えたり、教科書を汚したりすると、大変なことになります。
③ 放課後は「遊び」じゃなくて「お仕事」?
みんなは学校が終わったら何をしますか?
宿題をしたり、ゲームをしたり、友達と遊んだりしますよね。
北朝鮮の子供たちには、放課後にも大事な「任務」があります。

🐇 ウサギを育てるのが義務?
北朝鮮の子供たちは、学校が終わると「経済活動」のお手伝いをさせられます。
たとえばこんなことです。 「良いこと計画」: 空き缶、古紙、鉄くずなどを拾い集めて、学校に提出しなければなりません。「今日は〇〇kg集めなさい」というノルマ(目標)があることも。 ウサギの飼育: 「ウサギを育てて学校に持ってきなさい」と言われることがあります。ウサギの毛皮は軍隊の冬服になり、お肉は食料になるからです。自分の家のご飯も少ないのに、ウサギのエサを探して野山を歩き回らないといけません。 農作業の手伝い: 田植えや稲刈りの季節になると、授業を中止して、何週間も農村へ手伝いに行かされることもあります。
日本の子供たちが習い事をしている時間に、北朝鮮の子供たちは国のために働いているんです。
④ みんな入らなきゃいけない「少年団」
小学校2年生くらいになると、全員が「少年団(しょうねんだん)」という組織に入ります。
そして、首に「赤いネクタイ」を巻きます。テレビで見たことがあるかもしれませんね。

👔 組織に入るとどうなるの?
これはただのファッションではありません。「私たちはリーダーに忠誠(ちゅうせい)を誓います」という印です。
この少年団に入ると、定期的に「生活総和(せいかつそうわ)」という反省会に参加しなければなりません。
そこでは、たとえば、こんな風に言わされることがあります。
「僕は今週、宿題をサボりました。これはリーダーの教えに反する悪いことです。」
「〇〇くんは授業中に寝ていました。良くないと思います。」
自分のミスをみんなの前で発表して謝ったり、友達の失敗を告げ口(批判)し合ったりするんです。
子供の頃から「お互いに監視(かんし)し合う」ことに慣れさせて、国に逆らわない人間を作るための仕組みなんですね。
⑤ 「ピョンヤン」と「田舎」の巨大な格差
最後に、これは大人の世界と同じですが、住んでいる場所によって学校生活が天国と地獄ほど違います。

| 首都・ピョンヤンの エリート学校 | パソコンが何台もある綺麗な教室、プールや体育館も完備。外国語(英語など)もバリバリ勉強して、将来の幹部候補を育てます。 |
|---|---|
| 田舎の貧しい学校 | 窓ガラスが割れていて冬は極寒。教科書もボロボロで数冊しかない。先生も生活が苦しいので、「授業をしてほしかったらお米を持ってきなさい」と言うことさえあるそうです。 |
同じ国に生まれても、親の身分や住んでいる場所で、受けられる教育が全く違うんです。
まとめ:当たり前の「自由」について
北朝鮮の学校生活、どうでしたか?僕が一番怖いなと思ったのは、「疑問を持ってはいけない」ということです。
日本の学校なら、「どうしてこうなるの?」「先生、それは違うと思う!」と意見を言うことができます。
でも北朝鮮では、教えられたことをそのまま信じることが「良い子」の条件です。
- 好きな本が読めること。
- 放課後に自由に遊べること。
- 将来の夢を自分で決められること。
これらは決して「当たり前」のことではなく、とても恵まれていることなんだと、北朝鮮の学校を知ると改めて感じますね。
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